本校の芸術科教育

 

  • 本校は音楽・美術・工芸・書道の4科目すべてを開設している数少ない学校です。
  • 本物志向の教育を4科目それぞれで実践しており、芸術体験を通じて、思考力・判断力・ 表現力を伸長する授業を行っております。生徒自身が自己を深く見つめ、これからの文化をつくり出す「目」をはぐくむための実践的指導を研究しています。
  • 東京学芸大学の附属高等学校として、中等教育(中学・高等学校・中等教育学校)の先生を養成する最前線として数多くの教育実習生を受け入れ、教科の教育者として必須の基礎能力を鍛える実践的指導を行っています。本校で教育実習を行った学生の中から、教師としての自覚と意欲を持った「教師の卵」が数多く育っています。

 

実際の教育

音楽

 1年次においては独唱と合唱の授業があり、独唱の授業では歌唱法の基礎(呼吸法、発声法、音楽の解釈と表現)について外国語歌曲(英・独・伊)を用いて学習します。合唱の授業では混声四部合唱曲を用いて、合唱における音楽表現や美しいハーモニーなどを追求していきます。歌唱以外の領域としては、ラテン打楽器を用いたリズムアンサンブルなどを予定しています。
 2年次においては生徒主体のグループ活動が中心となります。合唱においてはア・カペラ合唱曲を用いたヴォーカル・アンサンブル、器楽では楽曲のアレンジメントなどの内容を予定しています。学年末にはクラス単位のグループによる音楽発表会が行われます。
 本校における音楽の授業は、単なる「音を楽しむ」授業ではなく、音楽に内在する奥深い世界を探求することを目的としています。従って、授業内容を理解しうるための読譜力や、音楽表現に必要な若々しい感性や行動力が求められます。

美術

 2年間で、自己内面と社会を深く見つめる題材を通して、自己形成を行っていきます。
 1年次は主に生徒の周辺の事象をいかに自分の中にインプットするのかを学んでいきます。2年次は自分の中に取り入れたものを他者や社会とふれあいながらアウトプットする学びを仕掛けています。
 1学期につき1課題というペースで進みます。1年生は内容は油彩画から始まり様々なものを取り扱います。油彩道具の基本的使い方から始まり、油彩による石膏像表現(カマイユ)・静物画制作などを行います。2年生ではさらに油彩以外の表現媒体にも取り組み、美術史の学習や自画像制作などを通して自己を見つめ、深める時間にしたいと考えています。 


工芸

 工芸は日本美術の根源です。素材や技法と相談しながら自己実現していく特徴があります。制作プロセスのなかで、試行錯誤しながら創意工夫していくことで、自己理解と他者尊重を深める総合的教育です。自分でデザインしたものを自分の手で作り上げ、さらにそれを使用するところまで一貫して体験します。粘土、木、金属、樹脂、石といった素材を用い、マグカップ、小物入れといったものを作っていきます。しかし、ゼロからものを作り上げていくということは、大変なことなのです。素材と対話しながら、問題点をクリアしていく活動を地道に続けることにより、大きな達成感が味わえる授業です。


書道

 1年次は、書道概論(1学期)、仮名の書、テーマ学習(2学期)、漢字仮名交じりの書、書を飾ろう(3学期)で構成されています。
 書道概論では、文字を正しく整えて書くという中学校国語科書写との系統性を考慮しながら、芸術科書道の広がりと深さを理論とそれに関わる体験的な学習を通して学びます。毛筆の性能や機能をどう引き出していくか、古典を尊重するという歴史的な観点を持つことができるか、自らの想いと表現の関係について考えることができるかなどが焦点となります。技能の習得に偏ることなく、書を学ぶことを楽しんでもらいたいと思います。仮名の書では、漢字の伝来から仮名の成立の過程、そして平安期に貴族文化として昇華した王朝仮名の世界までを、日本の伝統と文化の視点も交えて学び、テーマ学習ではそれまでの学習を踏まえて各自テーマを設定し、書の歴史に名を残した人物やその時代背景について調べたり、臨書作品を制作したりしていきます。漢字仮名交じりの書では、漢字と仮名の調和を考え、合唱祭で歌う楽曲をクラスごとに共同制作することを試みます。書を飾ろうでは、葉書大という小型の作品を飾ることを想定しながら、飾る場所に合ったことばを選び、それにふさわしい表現方法を工夫し、作品を引き立たせる飾り方をすることで、鑑賞と表現の関係性について考えます。
 2年次は、書の古代史、篆刻の実習(1学期)、隷書(2学期)、創作展のための作品制作(2,3学期)で構成されています。
 書の古代史では、甲骨文から小篆を概観しながら、中国古代文化の興味深さについて知り、そのプリミティブな造形を篆刻に生かします。隷書では、漢代の石碑や木簡などから、躍動感のある運筆のリズムを学ぶことにより、表現のおもしろさと楽しさを味わいます。創作展のための作品制作では、二年間の書道の授業のまとめとして、ことばを選び、何ものでもない自分自身の表現を模索し、追求することを通して、自己を見つめるとともに、他の作品を鑑賞することで表現の多様性と個の尊重についても考えます。

現職教員講座

書道の現職教員講座を計画しています。今後、東京学芸大学附属高等学校のホームページ及びこのページでも告知をします。

公開講座

今年の夏に工芸の公開講座を行います。詳しくは大学のホームページをご覧ください。

教育実習生のみなさんへ

本校で教育実習をされるみなさんに対してこちらで連絡をします。(現在のところ、連絡すべき事項はありません。)

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